ブラック企業で働き続けることの弊害について
こんにちは、ねこまくらです。
ついに新たな時代、令和に入りましたね。
GWなのも相まって、世の中は祝福ムードで盛り上がっております。
令和になったからには昭和のノリとか古めかしいものとは確実におさらばしたいところですね。
そこで、今回は昭和ノリの代名詞であるブラック企業で働き続けることの弊害についてご紹介いたします。
ブラック企業で働き続けることの弊害について
人生の浪費となる
ブラック企業に居続けることは、人生の浪費となる可能性が非常に高いです。
一般的に、子供1人を立派に育てるのにかかるお金は2400~3000万円程度と言われていますが、
ブラック企業は親が手塩にかけて育てた大切な子供を、人材を、平気な顔で使い潰します。
少し前に大手広告代理店「電通」に勤めていた高橋まつりさん(当時24)が過労自殺した件が典型的な一例だと思います。
ご両親は、彼女に死んでもらうために育てたわけではないはずです。
ブラック企業側の主張としては、残業100時間程度で自殺して情けないと本気で思っていることでしょう。
私の兄が所属していた会社では従業員が自殺し、その翌日の社長朝礼で社長は
「自殺なんて逃げだと思ってますから」と宣ったそうです。
社員を、人間を、使い捨てるための駒程度にしか考えていません。
そんな会社に人生を賭けるなんて、馬鹿らしいと思いませんか?
不健康になり、精神的にも重大なダメージを負う
毎日終電帰りして、1~2時に寝て、6時に起きて、また終電までぶっ続けで働いて、
睡眠不足でミスをし、上司には叱責され、同僚には見下され、スケジュールがキツキツで組まれているため休日を返上して惨めに働き、
給料は薄給、賞与は無しという生活を何年も続けていると、
自炊どころではなくコンビニ弁当(高額)を食べたり、勉強もロクにできず成長が止まり、
ストレス発散のために安酒を煽るようになり、他人と比べては劣等感を抱き、
精神的に不調をもたらすようになり、当然貯金もほとんど無く、最終的には自殺が視野に入ってくるようになります。
そんな状況に陥ってしまうと、転職を考えることも億劫になり、死んだほうがマシだと思うようになります。
更には上司や同僚には同調圧力をかけられ、洗脳された状態に近い状態になります。
また、転職を考えているようなことを仄めかそうものなら総叩きに遭います。
まさに過去の私なわけですが。
客観的に自分を見てくれる人が傍にいてくれたおかげで大事は避けられましたが、
独り身のままだとまだあそこに居たのだろうと思います。
ブラック社会の助長となる
日本では長きにわたり、辛いことに耐えることは美徳とされていました。
そのためかブラック企業がこんなにも蔓延し、令和になった今でも大多数の会社がブラック企業です。
そうなってしまった原因は、何も経営者に限らずおそらく我々労働者にもあるはずです。
別に会社が強制したわけでもなく、人が人を監視し、同調圧力をかけ、定時で帰ろうものなら総叩きにし、嬉々として休日出勤を受け入れ、周りにも強要し、勤務時間でマウント取りを行う。
昔はそれでよかったのかもしれません。
残業代が全額支給されたわけですし、終身雇用があり、賞与も出るので、心象を保つためには重要な行動だったのかもしれません。
ですが今ではどうでしょうか。
残業代:一部支給、または無し、または本給少な目にして全額支給
終身雇用:崩壊
賞与:なし
昇給:少額
ブラック会社ではこんな感じが当たり前です。
なのに長時間勤務を強要したり、休日出勤が当たり前だったり、パワハラが横行していたりと、まるで奴隷みたいですよね。
でも、誰も辞めずに頑張って耐えているから、ブラック企業でも一つの会社として成り立っています。
誰も辞めないから、企業としてはその水準の報酬が適正と判断し、その水準を保ちます。
少しでも業績が悪化しようものなら給与や賞与をカットしてきますが、業績が回復しても給与水準はそのままです。
めちゃくちゃ言葉が悪いかもしれませんが、みんなで辞めてブラック企業を潰すべきだと私は思うのです。
耐えてしまうからブラック企業の養分になってしまい、醜く成長して更に新卒を大量採用してまた使い潰して、自殺者もどんどん出す。
「あ、この会社ダメだ。」
そう思ったときにすぐ転職の準備をするべきです。
どんなに忙しくても、その日予定があるので、と前もって伝えて、
転職の活動を行うべきだと私は思います。
法律を守れない会社が成長し、まともな会社が割を食うハメになる
長時間労働を良しとする会社が蔓延するとどうなるか。
恐ろしく契約の金額を落とした取引が実現してしまい、その水準が業界の相場になってしまいます。
会社としては低い契約額でも従業員に残業代を出さずに違法な長時間労働をさせて業務を完遂させて利益を上げれば良いので、無能な営業は低い金額で契約を締結させてしまいます。
結果、ブラック会社は利益を上げるが従業員が割を食い、
まともな会社は価格競争に負けて契約が結べなくなります。
何もその会社だけに限った話ではなく、業界の相場を著しく下げてしまうという
最悪な事態に発展してしまう恐れがあります。
しかも、それで業務を完遂したからと言ってそれで終わりではなく、
前回は6ヶ月で無事に完遂できたから、ノウハウがあるし、次は4ヶ月でお願いします。
と言われて、営業はそれを快諾してしまうこともあります。
結果、技術者が残業して休日出勤して、無理矢理業務を完遂させますが、
賃金は営業のほうが高いとかが普通です。
このように、ブラック企業を蔓延らせておくことは社会にとって害悪でしかなく、
潰すべき存在であることはご理解いただけたでしょうか。
ブラック企業で働き続けることの弊害についてのまとめ
- 人生の浪費となり、駒のように使い捨てられる。
- 不健康になり、精神的にも重大なダメージを負う。
- ブラック社会の助長となる。ブラック化は我々従業員にも原因がある。
- 法律を守れない会社が成長し、まともな会社が割を食うハメになる。
以上です。
親から貰った大切な命を、ブラック企業に使い潰されないように注意なさってください。