愛があれば平気?貧乏で子供を産む事は果たして幸せなのか?
こんにちは、ねこまくらです。
令和になって早くも3週間が経ちました。
平成最後の駆け込み婚、令和初日婚など、時代の節目を狙ってご結婚された方がいらっしゃったみたいですね。令和元年を狙ってこれからご結婚される方も多いのかもしれませんね。大変おめでたいことです。
しかし、果たしてその結婚に計画性はあったのでしょうか?仮に貧乏だったとしたら?貧乏でも愛があれば幸せになれるのか?
本日はそのあたりをテーマにお話をしていきます。
愛があれば平気?貧乏で子供を産む事は果たして幸せなのか?
お金が無いと子供が不幸になる理由
まず結論として、大人は幸せでも子供は高確率で不幸になるでしょう。
ただし、解決策はあります。
理由を解説していきます。
貧乏なので共働きが必須
まず大前提として、人が生きるのにはお金が必要です。
愛があれば生きられるという言葉もありますが、それは必要最低限の生活費があってこその話です。
貧乏でお金が無い家庭では、生活費を稼ぐために確実に共働きをせざるを得なくなります。
共働きをすると、子供と触れ合う機会が極端に減ります。
仕事から帰宅して夕飯の準備をして片づけをして明日の準備をして…と、
仕事と家事に忙殺されて子供と触れ合う機会など無いようなものです。
子供と触れ合う機会が減ると、子供は周囲の環境から物事を学ぶことしかできなくなり、最悪はグレます。家庭環境が劣悪だとなおさらです。
大人は多忙を極めてある意味幸せかもしれませんが、その状態は子供にとってはあまり幸せじゃないかもしれません。
また、両親と触れ合う機会が少ないことで、常識知らずの子に育つ可能性が高いといえるでしょう。
習い事ができない、部活もできない
習い事ができないので、基本的に独学です。家庭によりますが、参考書すら買ってもらえないかもしれません。両親に勉強を教えてもらおうにも、仕事で忙しくて帰宅後はそれどころではありません。
部活に興味はあっても、部費がかかるので両親に渋られることもあり、泣く泣く断念せざるを得ないパターンがあります。当然、スイミングスクールやフィギュアスケート、ベースボールクラブ等に入ることもできないのでスポーツの道に進むことも難しいです。
何をするにも基本的にお金がかかるので、日々生活するので精一杯な家庭にそれを捻出する余裕など無く、成長する機会が著しく失われます。
また、貧乏な親は自主的に勉強をしないので、子供も自主的に勉強をしません。
当然クラスメイトには学力でも体力でも勝てず、成績評価は常に下から数えたほうが早いという始末です。成績表を両親に見せたら憤慨して、殴られたりもしますね。全くもって理不尽なことです。
また、ヒエラルキーの最底辺に身を置くことで、いじめの標的になってしまうことさえあります。最近のいじめは本当に陰湿で、クラスのLINE等を駆使したいわゆるネットいじめもあるようです。家に帰っても誰も助けてくれる人が居ないし、最悪は思い詰めて自殺を考え始めます。
仕事が忙しくて大人はそれどころじゃないので、いじめられていると相談されたとしてもやり返せばいい、とか先生に言いなさい、といった対処をしてしまいがちです。
先生に言っても何も解決しません。
いじめは自分で法律を知り、自分で解決する必要があります。
詳しくは「いじめられていた過去を持つ私が考える最強の対処法」をご参照ください。
学費が捻出できず、進学を断念するケースも
大学へ行くためのお金が捻出できず、高校を卒業してすぐに就職せざるを得ないパターンが殆どでしょう。
奨学金を借りて進学する高尚な方も中にはいますが、奨学金って言い方を変えたらただの借金ですからね。借金なので当然、返済をしなければなりません。
大学を卒業して一流の企業に就職することができれば元は取れるかもしれませんが、
多くの場合は大学で何も結果が出せずに、結局中小に流れてしまい、低賃金の中から奨学金を返済しなければならなくなるでしょう。親に仕送りしなければいけないパターンもあります。
そんな状況でまず貯金なんてできないでしょうし、ずっとボロアパート生活で1時間以上かけて通勤しなければならないでしょう。
そんな惨めな生活の中ではパートナーを築くことも難しいですし、
何よりお金が無いので結婚もできない。
果たしてその子は幸せなのだろうか…?
例外はある、が、ほんの一握り
ここまで貧乏を悪者にしてきましたが、もちろん例外もあります。
良い巡り合わせがあれば、両親が居なくても良い成長は可能でしょう。
具体的に言うと、先輩、教師、友達等です。
ただしそれは運によるものが非常に大きく、ほんの一握りといって過言ではないでしょう。
子供自身、何らかの作品などに影響を受け、自己開拓できる精神力が備われば自分一人でも幸せになる事は十分可能でしょうが、大変困難な道であることには間違いありません。
基本的に人間は自己開拓していかねばならないのは承知しておりますが、
幼い頃に良い教育を受けた者と、そうでない者とでは雲泥の差があります。
貧乏な家庭では良い教育をすることは大変難しく、貧乏家庭の子供にとっての人生は壮絶で過酷なものとなります。
それでも子供を幸せに育てたい
とはいえ、少子高齢化が叫ばれている昨今で、貧乏で子供を幸せに育てられないからと言って諦めるのは早計で、国としても1人でも多くの子供を産んでほしいところでしょう。
貧乏でも両親の意識と努力次第では、子供を幸せに育てることは可能と考えています。
睡眠をとる
勉強をするにもスポーツをするにも睡眠をしっかりとってコンディションを整えるのは重要で、睡眠が足りていないと何も上手くいかなくなります。
睡眠が足りている状態は日中起きていられれば良い状態というわけではなく、
集中して物事に取り組んでも寝落ちしない度合いを言います。
大人はもちろん、子供にも睡眠の重要性をわからせてあげる必要があります。
特に中学生くらいになってくると子供は夜更かしをし始めますので、
睡眠がどれだけ素晴らしい事かを親がちゃんと理解し、しつこく説明してあげる必要があります。
睡眠の重要性については、「7時間睡眠を続けることで得られた多くのメリット」をご参照ください。
躾をしっかり行う
昨今の日本では、十分な躾がされていない子供たちで蔓延っているように思います。
幼いうちから躾を厳しくすることで、将来、その子は余計な苦労をせずに済みます。
例えば、公共の場に出た時に大声で叫ばない、走り回らない、大きな音を立てない、など。
食事をするときはいただきますと言う、スマートフォンをいじらない、くちゃくちゃ音を立てない、迷い箸をしない、テーブルに肘をつかない、など。
何か物事をお願いするときはお願いします、してもらったときはお礼を言う、など。
どれも簡単で基本的なことですが、大人になってもそれができていない人は大勢います。
子供の頃よりしっかりと躾を行うことで、社会に出たときに人を不快にさせることがなく、他人から一目を置かれる存在となります。
躾を行うのは親の責任です。
子供のために、自分自身もマナーについてしっかり勉強しておきましょう。
叱るときは感情的にならない
よく子供を叱るときに感情的になって怒鳴る親が居ますが、これでは子供は委縮してしまい、何が悪かったのかすらわからず泣きわめいてしまいます。
それどころか子供に懐かれなくなり、部屋に引きこもる子に育ってしまう可能性まであります。
当然、暴力も厳禁です。
子供を叱るときは毅然とした態度で、冷静かつ論理的に叱るように心がけてください。
子供は理解する能力が大人よりも長けているので、怒鳴らなくてもちゃんと理解します。
子供を保険代わり・介護役にしない
一番最悪なのは、子供を自分の保険代わりや介護役にするつもりで育てる親です。
子供は親が死ぬまで仕事の合間に面倒を見なければならなくなり、確実に貯金はできないし恋愛もできません。
親が亡くなって晴れて自由の身になったときには、結婚ができない年齢になっていたりします。
自分の面倒は自分で見られるように、施設に入るためやホームヘルパーを雇うためのお金を貯めておきましょう。
子供の話を聞く時間を設ける
共働きと家事で忙しくても、子供の話を聞く時間を設けることくらいはできるはずです。
一日のうちに何があったか、何を思ったのかなど、子供の話をしっかりと聞いてあげてください。
そうすることで、子供が悩みを打ち明ける場にもなりますし、子供が何を考えているのかがわかるようになります。
何気なく話に相槌を打つのではなく、邪魔の入らない部屋に移動するなどして時間を決めてお話をするのを習慣化してください。
土日は勉強と運動を一緒にする
土日は子供と一緒に勉強と運動をしましょう。
親が勉強をすることで子供も勉強をする習慣が身につくので、
必ず勉強をする時間を設けましょう。
また、勉強のやり方もどうしても我流になりがちなので、勉強のやり方についても一緒に考えてどうしたら効率がいいか考えてあげましょう。
勉強のやり方が間違っていると、勉強をしても身につかずに勉強が嫌いになります。
(例:教科書の内容をそのままノートに書き写すなど)
正しい勉強法で効率的に進められると、勉強をすることが楽しくなりますよ。
運動も同じです。
親と一緒に運動をすれば子供も自主的に運動をするようになりますし、メタボ対策にもなります。
お金の話をする
お金は汚いものではありません。
しっかりとお金のことを子供にも教えてあげましょう。
我が家の収入・支出やお金を稼ぐ手段、自分への投資(スクール・勉強会・セミナー等)の重要性、余剰資金の運用方法とリスク・リターン、税金がどれだけかかっているか、年金をいくら払っているか、などなど。
小さい頃から決められたお小遣いを与えて、お金の感覚を身につけるのも大切です。
お金に関する知識は学校では教えてくれませんし、知識が浅いと儲け話に引っ掛かるなんてこともあり得ます。
子供がやりたがっていることを尊重・応援する
子供と対話を重ねていくうちに、どんなものに興味を持っているかがわかるようになります。いくら興味があるとはいえ、子供一人でその夢を実現させることは到底難しいでしょう。
なので、大人は子供の興味のあることを尊重し、応援していく必要があります。
具体的にいえば、投資をします。
プログラミングに興味があるならPCを買い与えてプログラミングスクールに通わせたり、水泳に興味があるなら水泳教室に通わせたり、です。
小さい頃に培った成功体験は、将来必ず何かの役に立つはずです。
貧乏なので費用を捻出するのはとても難しいかもしれません。
しかし子供の将来の幸せと天秤にかけると、安いものではないでしょうか?
大変貴重な子供時代を、ただぼんやりと過ごさせることの勿体なさは正直底知れないです。
子供の前で夫婦喧嘩しない
子供の前での夫婦喧嘩は最も愚かでみっともない行為です。
いつも喧嘩ばかりしていると、そのうち子供は愛想をつかして非行に走る可能性があります。
大人が子供の手本にならなくてはならないのに、くだらない夫婦喧嘩はやめて秒で謝りましょう。
そもそも、相手の言い分を理解せずに自分の言い分だけを通そうとするから、喧嘩になるのです。
相手が怒っているとき、理不尽だと思わずにまずは相手の言い分を理解することから始めましょう。
お酒はほどほどに
お酒に飲まれて子供の前で泥酔なんてしたら、お酒臭いし子供は近寄らないでほしいと思うものです。貧乏ならなおさら、お酒は控えるべきです。
毎日缶ビールを1本飲んでいたとしたら、月6000円は軽く飛びますよね。
たまに飲むなら良いですが、子供が成人するまでは控えめにするべきです。
子供って親のことをよく観察してますから、親がお酒を飲んで泥酔したときは控えめに言って軽蔑してると思います。
ゲームは買う、ただし報酬制
子供なのでゲームには興味を示すでしょう。
買い与えない選択をとる親もいますが、息抜きとしては優秀だしゲームから学ぶこともあるので、まぁ買い与えても良いでしょう。
買い与えないことで、社会人になってから今までやれなかった分やろうとしてゲーム廃人になってしまうケースもあるくらいですから。
ただし報酬制にするのが良いでしょう。
期末テストで何点以上取れた、とか学年上位の成績が出せた、とかそんな感じです。
明確なご褒美があることで子供の勉強のモチベーションにもなりますし、
成功体験を経験させることができます。
何か一つ買い与えるのでも、そういう使い方をすると合理的ではないでしょうか。
ちなみにネトゲ・ソシャゲはNGです。
理由は「私がネトゲ・ソシャゲを辞めたことで得られたこと」をご覧ください。
脱ブラックを目指す
もし、ブラック企業で働きながら子育てをしているのであれば、
今すぐにでも脱ブラックを目指すべきです。
ブラック企業に身を置くことの危険性については、「ブラック企業で働き続けることの弊害について」をご参照ください。
というか、ブラック企業で働くということは、会社に人生を捧げるといっても過言ではなく、子供の面倒なんて見ている暇はありません。
終電まで残業は当たり前、休日は返上して更に働くか、休めたとしても疲れ切って寝だめする一日となるでしょう。家に居ない親に、子供は懐くでしょうか?
働きすぎることで心筋梗塞の恐れもありますし、最悪、精神が病んで死に至ります。
ブラック企業は労働者を使い捨てて自社の利益を出し続ける最悪な企業です。
そこに居ても誰も幸せになりませんし、子供も悲しみます。
子供のためを想うなら、すぐに退職することをおすすめします。
愛があれば平気?貧乏で子供を産む事は果たして幸せなのか?のまとめ
お金が無いと子供が不幸になる理由
- 貧乏なので共働きが必須。その結果、子供と触れ合う機会が減ってしまう。
- 習い事ができない、部活もできない。成長する機会が失われる。
- 学費が捻出できず、進学を断念するケースも。奨学金を借りて進学をしても良いが、借金返済地獄が待ち受けている。
- 例外はある、が、ほんの一握り。やはり幼少期から良い教育は施すべき。
それでも子供を幸せに育てたい
- 睡眠をとる。睡眠不足では何事もうまくいかないことを理解する。
- 躾をしっかり行う。躾をしないと将来余計な苦労をする。躾を行うのは親の責任。
- 叱るときは感情的にならない。毅然とした態度で、冷静かつ論理的に叱る。
- 子供を保険代わり・介護役にしない。自分の面倒は自分で見られるように、お金を貯めておく。
- 子供の話を聞く時間を設ける。邪魔の入らない部屋へ移動して、話を聞くことを習慣化する。
- 土日は勉強と運動を一緒にする。
- お金の話をする。お金の知識が浅いと儲け話に引っ掛かることもある。
- 子供がやりたがっていることを尊重・応援する。貴重な子供時代をぼんやりと過ごさせない。
- 子供の前で夫婦喧嘩しない。喧嘩になりそうになったら秒で謝る。相手の言い分をちゃんと理解する。
- お酒はほどほどに。お金がかかるし、子供の前で泥酔したら控えめに言って軽蔑される。
- ゲームは買う、ただし報酬制。勉強のモチベーションを保つ目的と、成功体験をさせるため。
- 脱ブラックを目指す。自分が不幸ではそもそも子供を幸せにすることなど不可能。
以上となります。
結論として、お金の有無はあまり重要ではなく、
いかにして全力で子供と接するか、だということになります。
とはいえ、お金で回避できる不幸は少なからずあるし投資も厭わずに行うことが可能となりますので、
全力で稼ぎながら、全力で子育てです。
忙しさにかまけて適当な子育てをしてしまうと、
将来子供は大いに苦労してしまいますよ。